受験者の皆さん、面接試験対策してますか
面接試験を受けることになった受験者の皆さん、おめでとうございます。
タンフーこと私、実は某組織の色んな職場で各種試験業務に携わった経験があります。
それは試験全般を計画、実行・評価して合否を判定するための認識の統一をしてきたという経験です。
本記事は、すでに必要な「知識」は筆記試験等によって合格圏内にあると認められ、次は面接試験によって「何か」を評価される立場にある皆さんを対象に、知っておくと大変準備が楽になるお話(極意)を書きました。
これを読むことで皆さんが少しでもリラックスし、持てる実力を十分に発揮できるようになれば大変嬉しく思います。
この際、面接会場での立ち居振る舞いや服装、言葉遣いなど、受験者に必要な基本的な「形」については触れていませんので別の記事や教材で確認するようにしてくださいね。
学術的な話ではなく、タンフーが経験で得た内容です。しかし決して間違っていないし、きっと皆さんのお役に立てるものだと信じています。
面接試験で面接官が明らかにしようとしているものの正体
結論を申しますと、面接官は「入学後の学業または入社後の仕事に、まじめに取り組むことのできる人かどうか」を明らかにしようとしています。これが正体です。
「知識」については皆さん既に筆記試験を突破済ですので、面接試験時にこれを問われたとしても、評価の優先順位はずいぶんと下になるかと思います。
正体を明らかにするために面接官は、一つずつ順番に口頭質問を投げかけ、段階的に受験者の応答内容を確認することで、その正体を明らかにしようとします。
そこには「過去(現在)何ごとかにまじめに取り組んだ(取り組んでいる)人は、将来においてもきっとまじめに取り組んでくれるに違いない。まじめに取り組んでくれる人を合格させたい。」というごくごく普通の期待感が基盤となっているのです。
面接試験突破のため、まずは面接官はこの期待感を持っているということを素直にしっかりと理解していなければなりません。
ここで「まじめに取り組む」という言葉の意味をはっきりさせましょう。
これは「問題点をどういうふうに考え、その解決のためにあきらめずにあがいてきたか(あがいているか)」という表現に置き換えることができます。
すなわち、目標達成を阻む原因となる「問題点」を自ら「問題点」として正しく認識し、その解決に向かってあきらめることなくあがいてきた(あがいている)かを、質問と回答を繰り返すことで明らかにし、「合格後の将来においても簡単にあきらめずにまじめにその解決に向かって取り組んでくれる人」かどうかを判定するためのバロメーターとしているのです。
面接試験受験のために皆さんが準備すべきこと
ここまで理解できればあとの手順は簡単です。
次の6個の質問に答える準備をするだけです。
中でも特に重要な質問は、なかなか達成できない目標に向かって、「あがく」行為⑥をしているかどうかでしょう。
ここが「まじめ」かどうかの分かれ目となるからです。
準備するにあたっては、①から⑥について順番に言葉にして紙にまとめ、その内容はぶれないようにしてくださいね。
ちなみにその紙が完成することはありません。
それは紙が完成した時点であがくのを止めたこととなるからです。
①【何に取り組んだ(取り組んでいる)か?】
これは面接開始の宣言です。
あなたが学生さんであれば、学業・クラブ活動・学校行事・地域行事など、自分が力を入れて取り組んできた(いる)ことを答えることとなるでしょう。
昇任試験を受けているのであれば、現在の仕事の内容そのものだったり、頑張って取り組んだプロジェクトや命題といったものになるでしょう。
後にはっきりすることと思いますが、この質問に答えるのはなかなか難しいことです。
②【目標は何であり達成したのか? 目標を達成しなかったのであれば次の目標は何?】
先にも記述したように、達成してしまった目標は今後の目標とはいえず、従って達成できていないことを目標として答えることとなるでしょう。
③【なぜ目標が達成しなかったのか?達成しない原因となる問題点は何だと思うか?】
ここで大事なことは「簡単には解決できないことを問題点とする」ことです。
このことは、面接官に「あがいている」ことを知ってもらうために外せない大切なポイントです。
④【その問題点解決のために何をしたのか?】
自信をもって答えましょう。正解はあなたが行った(行っている)ことなのです。
⑤【その結果問題点は解消されて目標は達成したのか?】
もちろん、最重要の⑥につなげるために「達成していない」と答えるべきでしょう。
⑥【今後さらにどうしようと考えているのか?】
最重要の質問です。あきらめずにあがいていることを面接官に熱く伝えましょう。
受験者の仮面を見破るために面接官が投げかける質問があります
時に面接官はこんな質問をします。
「尊敬する人物はだれですか?」「どんな本を最近読みましたか?」「関心のある国内外情勢は何ですか?」「最近どぉ?」etc・・・
こういう質問は注意しなければならない「ひっかけ問題」と言ってよいでしょう。
これらの質問は受験者の言っていることが本当かどうかを面接官が見極めるためにする質問なのです。
これに対するあなたの回答内容は、先ほどからあなたが回答してきた①【何に取り組んだ(取り組んでいる)か?】に関連する内容でなければなりません。
もし全く関連していない内容を回答をしたならば、先ほどからのあなたの熱い回答の信頼性に面接官は疑いの目を持ってしまうことになるのです。
それでは、最も引っ掛け具合が大きい質問といえる「最近どぉ?」という超漠然とした質問に、素直に「絶好調です!」答えることを考えてみましょう。
面接官は続いて「何が絶好調なの?」と更に質問してきます。
次のあなたの回答こそが合否を分けます。
「体調はいいし睡眠もよく取れています」では合格できないでしょう。
正解例は「いま取り組んでいる〇〇が順調なので絶好調と回答させていただきました」となります。
その回答を聞いた面接管は「ほーなるほど。ではあなたの言う〇〇について聞かせてもらいましょう」となるに違いないのです。
すなわち「物事にまじめに取り組む」とは、「周辺のあらゆること全てのことがらが、取り組んでいることに関連しているはずである」と面接官は普通に考えているのです。
「尊敬する人物」「読んだ本」「国内外情勢」など、すべて同じことが言えるでしょう。
あなたが答えた〇〇というのは、あなたが紙に書いて②から⑥まで準備完了していることであり、あなたにとって最も回答しやすいカテゴリーのはずなのです。
こうなればしめたもので、面接官を自分の土俵に引きずり込むことに成功したわけです。
面接試験対策をするとは何をすることなのか
先に①から⑥について順番に言葉にして紙に書いて準備すようにお伝えしました。
きっとほとんどの皆さんはつまづくはずです。紙の上に簡単には表すことができないのです。そして憂鬱な気分になるのです。
書けない理由はただ一つ。
やっていないからです。
何かに取り組んだと試験官に言えることがないと思うなら、迷うことなく直ちに何かを決めてとにかく開始しましょう。
憂鬱な気分から脱出する最速の方法はそれしかありません。
あなたか取り組んだ(取り組んでいる)ことにしか面接官は胸を打たれないのです。
面接試験準備とは、自分が自分を丸裸にして客観的に見つめる超ハードな作業です。
しかしながら、これをやり遂げることができたならば、単に面接試験のみならず、のちのちの長い人生にとっても間違いなくプラスになる、大変得がたい素晴らしい経験となること請け合いです。
どうか頑張ってください。みなさんの最終合格を心から祈っています。
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